相続が発生した時に、相続人となる人が一人であれば財産や負債を全て受け継ぎますので、誰がいくら貰えるかは問題になりません。相続人が複数いる場合には法律で決められた割合で分けることになります。配偶者以外の相続人となる人には順位があって、同じ順位の相続人であれば同じ金額を相続することになりますが、故人が無くなる前にお金を貰ったり、不動産を受け継いだりした場合には、その人だけ得をすることになります。故人から特別に貰っている財産を特別受益と呼びます。同じ順位の相続人は同額を相続しないと公平の趣旨に反しますので、遺産分割前に受け取っていた分は相続財産の前私分と考えることになっています。その内容は3つに分類されます。故人が遺言書を残して特定の人に財産の一部を残した場合は遺贈と呼ばれ、これに相当します。故人が生前に結婚や養子縁組をして、そのために特別にお金を渡した場合もこれに相当します。家を建ててもらったり、大学の学費を払って貰う場合なども生計の資本としての贈与を受けたことになり、これに相当します。故人が加入していた死亡保険で保険金を受け取った時には遺産ではありませんので該当しませんが、あまりに高額の場合はそのかぎりではありません。